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小豆島内海ダム建設反対集会参加報告

 5月23日(日)に小豆島で行われた『内海ダム建設反対運動の新たな前進を作り出す集 会』に『小豆島内海ダム再開発阻止共闘会議』の一員としてTRYが参加しました。前日の深夜に三宮を出発し、23日の早朝に小豆島に到着しました。


 その日の午前中は観光を含め、ダムなどの現地見学をしました。その中で、この内海ダムは、①治水・利水において全く無益であり、②人口岩盤が使われているため地震に極めて弱いダムであり、③小豆島全体の自然環境を破壊するものであって、④大手ゼネコンのために巨額の税金をつぎ込んで造られるダムだということを学習しました。実際に現地に行って作ろうとしているダムを見学することで、この4つの事実を肌で感じることができました。参加者は現地見学を終えた後、ダムの建設を許してはならないという思いをより一層強くしました。


 午後は、地元の人たちも集う『内海ダム建設反対運動の新たな前進を作り出す集会』に参加しました。会場にはさまざまな活動をしている学生や社会人の方たちで構成された団体が来ており、普段知り合えない人たちと交流を深めることもできました。


 集会では、まず現地で活動されている方から内海ダムの現状を聞きました。その次に、弁護士の方によるダム建設犯たちに関するお話を聞きました。お話の中では地元の人々と行政に携わる人々の意識の乖離、すなわち地元の人たちはダムなんか望んでいなということが指摘されていました。大衆運動の力でダム建設中止を勝ち取ろうという言葉に皆、やはりこのダムは危険であり、環境破壊の原因となるなど、有害無益であるということを再確認しました。その後、地元の女性の方が実際に行ってきたダム建設反対に関するお話をされました。時折声を詰まらせながらお話になるその姿は、僕らの心に強く訴えかけるものがありました。


 集会の最後に分科会が開かれ、地元の方のお話をより詳しく伺う機会がありました。地元の方お一人お一人が、ダムが建設されることでいか大きな不安を感じているかということや、自分たちの美しいふるさとが失われる悲しみ、行政によってかけられる上からの大きな圧力について思い思いに語って下さいました。中には上からの圧力で、内心はダム建設に反対だが、賛成せざるを得ない地元の人もいるのだとか。こういう状況を生み出した行政を許してはならず、今後も継続して行政の側に訴えかけていく必要があります。


 反対集会が終わると、参加者全員でデモ行進を行いました。激しい雨が降りしきる中、地元の住民の方たちに内海ダムの問題を訴えると共に、みんな大きな声で、シュプレヒコールをしました。


 今回のダム見学、反対集会・デモ行進への参加を通して、現状を実際に肌で感じて理解することで、内海ダムの建設を中止させなければならない理由がTRYのメンバー一人ひとりの中で明確化されました。しかし今回の反対集会への参加は単なる一つのきっかけにすぎません。大切なことは今後も建設中止を望む地元の人々に対する支援を継続していくことだと思います。今回の反対集会への参加を通じて、今後も内海ダムの建設問題に対する理解を深め、地元の方々あるいはほかの支援団体と手を取り合って、ダム建設中止という目標に向かい、一致団結して取り組んでいきます!



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